2026/02/17 08:35

和食器物語②|電子レンジ・食洗機は使える?

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和食器を選ぶ際に、電子レンジや食洗機は使えるのか?という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

電子レンジや食洗機が使えるかどうかは、まず以下のポイントを確認してください。


金・銀・赤絵などの装飾(加飾)があるかどうか
装飾がない場合は
陶器か磁器か


この2つを見ることで、大まかに判断することができます。

これは焼き物の 焼成温度や素地の構造、吸水性 が異なるためです。

まずは、 電子レンジと食洗機の基本ルールを整理してみましょう。



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■ 電子レンジ・食洗機の基本ルール

電子レンジと食洗機の基本ルール

♦︎電子レンジ

【加飾のある器】:基本的にNG
【磁器】:基本的にOK
【陶器】:短時間(2分程度)ならOK


♦︎食洗機

【加飾のある器】:基本的にNG
【磁器】:基本的にOK
【陶器】:手洗い推奨



それでは順番にその理由を見ていきましょう。


陶器と磁器の見分け方については以下の記事をご参照ください。


▶︎関連記事: 和食器物語①|陶器と磁器の違いとは?



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■ 電子レンジの注意点

電子レンジは、食品中の水分子を振動させて熱を生む 「誘電加熱」という仕組みで加熱します。

そのため器の素材や構造によって、 電子レンジとの相性が変わります。



♦︎ 金、銀など加飾のある器

金・銀の食器は電子レンジNG

【弥源次窯】金彩一珍牡丹(赤)急須(化粧箱入)【有田焼】
【弥源次窯】金彩一珍牡丹(赤)反小千茶(化粧箱入)【有田焼】


素材に関わらず、 装飾のある器には注意が必要です

金彩・銀彩などの装飾は、 金属成分を含む加飾です。

電子レンジのマイクロ波は金属に反応し、 エネルギーが集中すると 火花が発生することがあります。

そのため 金彩・銀彩の器は電子レンジでは使用できません


ただし、すべての「金」「銀」が電子レンジ不可というわけではありません。

たとえば雲母金・雲母銀と呼ばれる装飾は、見た目は金銀のようですが、 電子レンジ使用に対応しています


▶︎関連記事: デザインと実用性を兼ね備えた【陶悦窯】晶雲母銀シリーズ



♦︎ 磁器の場合

磁器は電子レンジ基本OK

磁器は高温で焼成されるため素地が緻密で、 水分をほとんど吸収しない特徴があります。

そのため電子レンジ加熱でも 比較的安定して使える器が多い といえます。



♦︎ 陶器の場合

陶器は電子レンジ注意

陶器は磁器に比べて素地が多孔質で、 水分を吸収しやすい性質があります。

洗った直後の湿った状態で電子レンジを使用すると、 内部に残った水分が急激に加熱され膨張します。

すぐに破損するわけではありませんが、 こうした加熱を繰り返すことで ヒビや欠けの原因になる可能性があります。

特に厚みのある器や高台のある器は水分が残りやすいため、 短時間の加熱にとどめることをおすすめします。



♦︎ 空焚きはNG

空焚きはNG

また、器の中に何も入れずに電子レンジを運転すると、 マイクロ波が庫内で反射し続け、 電子レンジの故障 につながることがあります。

そのため 空の状態での加熱(空焚き)は絶対に避けてください



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■ 食洗機の注意点

食洗機は 高温洗浄・強い水流・アルカリ性洗剤・高温乾燥 を組み合わせた洗浄方法です。

手洗いよりも器への負荷は大きくなります。



♦︎ 加飾のある器

食洗機NGの加飾された器

素材が陶器か磁器かに関わらず、 加飾のある器には共通して注意が必要です。


上絵付けは、釉薬の上に低温で焼き付けられた装飾層です。 素地や釉薬とは別の“表面の層”であるため、 アルカリ性洗剤や強い水流の影響を受けやすい性質があります。

繰り返しの洗浄により、退色や剥がれが起こることがあります。



特に 金彩・銀彩・赤絵 などの装飾は摩耗に弱いため、 食洗機の使用は避ける 方が安心です。


「なぜ上絵や金彩は弱いのか?」が腑に落ちたら、次は“器がどう作られているか”を知ると理解が一気に深まります。
素地・釉薬・焼成の流れを押さえると、扱い方の判断がもっとクリアになります。


▶︎関連記事: 和食器物語③|焼物が出来上がるまで



♦︎ 磁器の場合

磁器は素地が緻密で吸水性が低いため、 食洗機の高温洗浄や乾燥の影響を受けにくい素材です。

そのため、磁器は食洗機に対応している商品も比較的多いとされています。



♦︎ 陶器の場合

陶器は食洗機NG

陶器は磁器に比べて素地が多孔質で、 水分を吸収しやすい性質があります。

食洗機では高温洗浄と乾燥が繰り返されるため、 内部に含まれた水分が急激な温度変化を受けることがあります。

すぐに破損するわけではありませんが、 こうした負荷が繰り返されることで ヒビや欠けの原因になる可能性があります。

また、食洗機用洗剤はアルカリ性が強いため、 長期間使用すると 釉薬の風合いが変化したり、表面が摩耗することがあります。

特に上絵付け・金彩・銀彩・赤絵などの加飾は、 繰り返しの洗浄によって 色落ちや退色が起きる場合があります。

そのため陶器は基本的に 手洗いでやさしく洗うことをおすすめします。



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■ まとめ

迷ったら手洗いとしっかり乾燥

いかがでしたでしょうか?

電子レンジや食洗機が使えるかどうかは、
装飾があるかないか、陶器か磁器か を見ることで、大まかに判断できるようになります。

もちろん、近年では装飾技術も発達してきており、見た目だけでは判断が難しい器もたくさんあります。

迷った場合は、 やさしく手洗いし、しっかり乾燥させる という扱い方がもっとも安心です。

少しだけも手をかけることで、 和食器はより長く、美しい状態で使い続けることができます。


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